キャットフードの豆類は穀物?豆の種類と栄養、アレルギーなど

鈴木さん
キャットフードの原材料では肉や穀物などに目がいきがちですが、キャットフードにはいろんな種類の「豆」が入っていますよね。
猫田

そうですね。ですが確かにキャットフードの原材料の中で「豆」について触れられることは少ないかもしれませんね。

では今回はそんなキャットフードの豆類の種類や栄養について詳しくお話していこうと思います。

そもそも豆類とは?穀物なの?

豆とはマメ科植物の種子

まず豆とはマメ科の植物の「種子」にあたる部分です。マメ科の植物は丈夫で育てやすく病気にも強い傾向にあるため、人にとっても重要な食材となっています。

しかしマメ科の植物でも種子が小さ過ぎる植物は、豆としては食べられず「種」と呼ばれることもあります。

つまり「豆」と呼ばれている物の多くは、しっかりと養分が集まって大きくなることができた非常に栄養価が高い食材と言えます。

実は豆は広い意味で穀物

実はそんな豆類、広い意味合いでは「穀物」に含まれています。

穀物といえば米・小麦・トウモロコシなどのイネ科の植物の種子として認識されていますが、広義では豆類も芋類も穀物に含まれます。

グレインフリーと言えるのか?

しかし海外の認識ではグレイン(穀物)に芋や豆は含まれません。

さらに穀物の狭い方の意味では「イネ科の植物の種子」とあるので、意味の捉え方も間違っているわけではありません。

日本でも狭義の方が一般的

一般的にも「穀物」という言葉を狭義の意味で認識している人の方が多いのではないでしょうか。

個人的に考えても、米や小麦は「穀物」で違和感はありませんが、芋類や豆類も含まれるとなんとなく「作物」の方がしっくりくるような気がします。

キャットフードに使われる豆類

キャットフードでは、

  • エンドウ豆
  • ひよこ豆
  • インゲン豆
  • そら豆
  • グリーンピース
  • ピント豆
などの豆の種類がよく使われます。

特にエンドウ豆やひよこ豆、インゲン、そら豆などはよくキャットフードに使用されています。

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豆類に含まれる栄養と割合

代表的な豆の成分分析値

キャットフードに使われやすい代表的な豆類の成分の割合を表にしました。

100gあたりの成分値タンパク質量脂質量食物繊維ミネラル量
エンドウ豆21.7g2.3g17.4g2.2g
ひよこ豆20.0g5.2g16.3g2.9g
インゲン豆19.9g2.2g19.3g3.6g
そら豆26.0g2.0g9.3g2.8g
チキン
(鶏むねの場合)
19.5g
17.2g
0g0.7g

引用元:日本食品標準成分表PDF

植物性タンパク質

豆にはなんと、肉と同じくらいの量のタンパク質が含まれています。

豆は植物なので「植物性タンパク質」になりますが、単純なタンパク質量だけを見れば100gあたりおよそ20g前後で肉と変わりありません。

豆は脂質が低い

豆はタンパク質が豊富ですが、脂質の量は100gあたり1~5g程度と非常に少ないです。

脂質も猫にとって必要な栄養の一つですが、多く摂りすぎれば肥満や病気の原因になります。豆はタンパク質を補いつつ脂質を下げるにはもってこいの食材となります。

食物繊維も豊富

また豆類は食物繊維も豊富です。猫の便や飲み込んだ毛の排泄を助けたり、腸の掃除にも効果的な食物繊維も、豆類から摂取することができます。

多くの栄養を持ち合わせる

他にも豆類はミネラルやビタミンなど沢山の栄養を持ち合わせているため、栄養面でメリットの多い食材であることがわかります。

キャットフードの豆類のデメリット

肉にアミノ酸の数で劣る

豆類の植物性タンパク質は、動物性タンパク質に比べるとアミノ酸の数で劣っています。

そのため同じ量を食べても猫のエネルギーとして利用されやすいのは、肉の方だと言えるでしょう。

肝臓への負担

豆類に含まれる植物性のタンパク質は、分解される際に動物性タンパク質よりも多くのアンモニアを作り出します。

タンパク質の消化吸収とアンモニアの解毒を担う器官は肝臓です。

もし豆ばかりを摂り過ぎると、タンパク質の消化吸収とアンモニア解毒を行う肝臓は大忙し。猫が肝臓病だった場合は肝臓に大きな負担がかかり症状を悪化させてしまいます。

そのためメインのタンパク質は動物性タンパク質(すなわち肉)で、豆類はあくまでサブの食材として使用されるのがベストだと思います。

注意が必要な豆は「大豆」

キャットフードの原材料としてメリットが多い豆類ですが、大豆が含まれている場合には注意が必要です。

大豆はアレルゲンになりやすい

大豆は猫のアレルゲンになりやすい食材の一つとなっています。また大豆だけでなく、大豆ミールなどが含まれるキャットフードも猫にとってアレルゲンとなります。

キャットフードを見てみると、意外に大豆や大豆ミールが含まれいているキャットフードは多くあるため、キャットフードを選ぶ際には気を付けたいところです。

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キャットフードの豆類まとめ

猫田
キャットフードに含まれている豆について詳しく解説してきました。
鈴木さん
豆類にはタンパク質や栄養が沢山含まれていて、キャットフードにおいても重要な原材料だったんですね。
猫田
はい。しかし肉の代わりになるとは言えません。豆も肉もそれぞれの適切な量を考えてキャットフードを選ぶことが大切です。

投稿者プロフィール

【監修・執筆】鈴木利奈
【監修・執筆】鈴木利奈ペットフード販売士 / コスメコンシェルジュ
一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。

日本化粧品検定協会会員。

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【監修・執筆】鈴木利奈

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。