キャットフードのイワシ(サーディン)。カルシウムやオメガ3脂肪酸が豊富!煮干しもイワシ。

キャットフード イワシ

キャットフードの原材料:イワシ(Sardine)

イワシ(Sardine)はニシン目の小魚の総称です。日本ではマイワシやウルメイワシ、カタクチイワシなどが一般的で、海外でもこれに近い種類の魚がイワシ(サーディン)として食されています。

キャットフードではイワシと表記されている以外に、「煮干し」「しらす」としてよく使われています。煮干しはカタクチイワシやマイワシ、ウルメイワシなどが原料として一般的です。しらすも、一般的にカタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシなどの稚魚が使われています。

特に日本では猫は魚好きという印象が強いため、魚のキャットフードを多く販売しており、国産フードでもイワシ(煮干しやしらす)をつかった商品があります。

イワシの栄養素と猫におけるメリット

栄養素(100g中)カタクチイワシ煮干ししらす
タンパク質18.2g64.5g2.03g
脂質12.1g6.2g0.18g
オメガ3脂肪酸2.24g0.66g0.04g
カルシウム60mg2200mg 520mg
ナイアシン9.7mg17mg0.37mg
ビタミンD4μg18μg3.05μg
ビタミンB60.58mg0.28mg0mg
ビタミンB1214μg41μg0.32μg
エネルギー171kcal298kcal10kcal

動物性タンパク質が豊富

イワシには動物性タンパク質を豊富に含んでいます。イワシは青魚ですが、回遊魚で酸素を多く必要とするので、ヘモグロビンやミオグロビンを含む赤身の魚です。

イワシのアミノ酸スコアは生の状態では満点の100で、煮干しとして加工されたあとも90前後と推定されています。アミノ酸スコアが高い食材は、必須アミノ酸をバランス良く含むので、効率良くエネルギーや体の栄養価として取り込むことができます。

皮膚被毛の健康維持や脳機能向上の作用があるDHA・EPA(オメガ3)

イワシは必須脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)を多く含んでいます。オメガ3は皮膚被毛の健康維持や脳機能や運動機能の向上作用、抗炎症作用による関節炎の軽減など、様々な効果が期待されている成分で、魚に多く含まれています。

煮干しにはカルシウムが豊富

煮干しは特にカルシウムが豊富です。カルシウムは多量ミネラルに分類され、ミネラル類の中では最も多く必要なミネラル成分です。食材で効率良くカルシウムを補うために煮干しを少量配合するブランドもよく見られます。

煮干しについては別の記事でも紹介しています。

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2020年6月16日

イワシの注意点、副作用

ミネラルバランスが崩れないよう与える量に注意

煮干しには栄養が凝縮している分、ミネラルも多く含まれるので煮干しを与えすぎると、ミネラルバランスを崩し、腎臓に負担をかける可能性があります

また、カルシウム、リン、マグネシウムの比率が考慮された総合栄養食を食べていても、おやつなどで煮干しを多く食べるとミネラルのバランスが崩れて尿路結石の原因になる場合があるので、与えすぎないように注意しましょう。

イワシは加熱して骨を取り、ほぐして味付けせずに与える

また、イワシをそのまま与える場合には、必ず加熱してください。加熱後は骨をとり、身を小さくほぐして主食を食べる量に影響が出ない程度の少量を与えましょう。

醤油などの塩分の高い調味料はつかわないようにしてください。

イワシは体に良い食べ物ですが、必ずしも猫に食べさせる必要があるわけではなく、またイワシを使ったキャットフードやおやつも販売されているので、そういった製品を活用してみるのがおすすめです。

まとめ

  • イワシはキャットフードで原材料として使用されている
  • タンパク質、オメガ3が豊富な青魚
  • カルシウムが豊富な一方、与えすぎに注意
  • 国産のキャットフードは煮干しやしらすとして使われることが多い
魚 キャットフード

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2018年9月10日

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。日本化粧品検定協会会員。