キャットフードの脂質とは
脂質とは、三大栄養素のひとつで、猫の体を動かすためのエネルギー源になったり、細胞や皮膚・被毛の健康を維持したりするために必要な栄養素のことです。
キャットフードで使われる脂質原料は、肉や魚そのものや、鶏脂や魚油といった動物性脂質、亜麻仁油やひまわり油といった植物性脂質など、動物性・植物性両方の油脂が利用されています。
猫の必須脂肪酸は、リノール酸、アラキドン酸などのオメガ6脂肪酸や、α-リノレン酸などのオメガ3脂肪酸で、これらは猫の体内で合成できないため必ず食事から摂取する必要があり、総合栄養食のキャットフードには必須脂肪酸が適切なバランスで配合されています。
一般的なキャットフードの脂質はどのくらい?
AAFCO(米国飼料検査官協会)では、ドライタイプのキャットフードに入れる脂質の最低基準は、9%以上と定めています。
最近では、猫は本来、肉食動物であるという観点から、肉や魚といった動物性原料を多く配合するキャットフードが増え、脂質量が15~20%以上の製品も珍しくありません。
脂質が高いキャットフードを選ぶときのポイント
脂質が高いキャットフードを選ぶときは、単純に「脂質の割合が高いもの」を選ぶだけでなく、猫の年齢や体格、活動量、健康状態などに合っているかを確認することが大切です。
①脂質の含有量を確認する
まずは、パッケージに記載されている「粗脂肪」の数値を確認しましょう。
キャットフードの粗脂肪は、製品によって大きく異なります。脂質を多く摂取したい場合は、一般的なフードと比較して粗脂肪の割合が高いものを選ぶのが基本です。
ただし、粗脂肪の数値はフードに含まれる水分量によって見え方が変わります。そのため、ドライフードとウェットフードを比較する場合や、商品の脂質量を正確に比較する場合は、乾物ベースで考えることも重要です。

②動物性脂肪・油脂の種類を確認する
脂質の量だけでなく、どのような原材料から脂質が供給されているかもチェックしましょう。
肉や魚に含まれる動物性脂肪のほか、鶏脂、魚油、サーモンオイルなど、さまざまな油脂が使用されています。
特に魚油などには、DHAやEPAといった脂肪酸が含まれるものもあります。原材料表示を確認し、どのような油脂が使われているのかを確認するとよいでしょう。
③高カロリーかどうかを確認する
脂質は、たんぱく質や炭水化物と比べてエネルギー密度が高い栄養素です。そのため、脂質が高いキャットフードは少ない量でも多くのカロリーを摂取しやすい傾向があります。
食事量が少なくなりやすい猫や、消費エネルギーが多い猫ではメリットになる場合がありますが、運動量が少ない猫ではカロリーの摂りすぎにつながる可能性があります。
「脂質が何%か」だけでなく、100gあたりのカロリーや1日の給与量もあわせて確認しましょう。
④猫の年齢や活動量に合ったものを選ぶ
同じ猫でも、年齢や生活スタイルによって必要なエネルギー量は異なります。
子猫や活発に運動する猫など、エネルギーを多く必要とする場合には、脂質が高めのフードが選択肢になることがあります。
一方、避妊・去勢後や運動量が少ない猫、体重管理が必要な猫などでは、脂質やカロリーが高すぎないか注意が必要です。
⑤1日の脂質量を知る
キャットフードの脂質量は、パッケージに記載されている「粗脂肪○%」だけでなく、1日に与える量から実際の脂質摂取量を計算することも大切です。
1日の脂質量は、以下の計算式で求められます。
1日の脂質量(g)=1日の給与量(g)×粗脂肪(%)÷100
例えば、粗脂肪36%のキャットフードを1日46g与える場合、
46g × 36% ÷ 100 = 16.56g
となり、1日に約16.6gの脂質を摂取する計算になります。
また、ウェットフードなど水分量の多いフードと比較する場合は、単純な粗脂肪%だけでは比較しにくいため、乾物ベースでの脂質量も参考にするとより正確に比較できます。
1日に摂れる脂質量が多いキャットフードランキング
| 順位 | 商品 | 猫3kgの給与量 | 脂質含有量 | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | イティ(iti)キャット エアドライ ビーフ&イール(うなぎ) | 49g | 28.0%以上 | 約13.72g以上 |
| 2位 | ソウルメイト(SoulMate)CAT エアドライフード チキン | 運動量の少ない猫:46g 運動量の多い猫:47g | 29.0%以上 | 運動量の少ない猫:約13.34g以上 運動量の多い猫:約13.63g以上 |
| 3位 | ソウルメイト(SoulMate)CAT フリーズドライフード チキン | 運動量の少ない猫:47g 運動量の多い猫:49g | 25.0%以上 | 運動量の少ない猫:約11.75g以上 運動量の多い猫:約12.25g以上 |
| 4位 | ジウィピーク(ZiwiPeak)エアドライ・キャットフード チキン | 普通の猫:33g 活発な猫:42g | 30.0%以上 | 普通の猫:約9.90g以上 活発な猫:約12.60g以上 |
| 5位 | K9ナチュラル フリーズドライ ラム・フィースト | 24g(+水72ml) | 39.0%以上 | 約9.36g以上 |
| 6位 | ロニーキャットフード | 46g | 20.0% | 約9.20g |
| 7位 | イティ(iti)チキン&サーモン ディナー | 37g | 23.0% | 約8.51g |
| 8位 | ヤングアゲイン(Young Again) ゼロマチュア ハイプロテイン キャットフード | 約30g | 24.0%以上 | 約7.2g以上 |
| 9位 | K9ナチュラル フリーズドライ チキン&キングサーモン・フィースト | 24g(+水120ml) | 27.0%以上 | 約6.48g以上 |
| 10位 | ミャウ(MEOW)フリーズドライ チキン&サーモン | 減量期:11.25g(+水34ml) 維持期:18.75g(+水56ml) | 40.0%以上 | 減量期:約4.50g以上 維持期:約7.50g以上 |
1位:イティ(iti) キャット エアドライ ビーフ&イール(うなぎ)
| 穀物 | なし |
| ポイント | ・うなぎ使用 ・エアドライ製法 ・無添加 |
| 実売価格 | 40g:456円(税込) 200g:1,980円(税込) 1kg(200g×5袋):9,350円(税込) |
| 1kgあたり | 9,350円 |
| 第一原料 | ビーフ |
| 生産国 | ニュージーランド |
| メーカー | ニュージーランド |
| 販売元 | 株式会社スリーイレブン |
体重に対する1日の脂質量
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 49g | 28.0%以上 | 13.72g以上 |
| 4kg | 57g | 28.0%以上 | 15.96g以上 |
| 5kg | 69g | 28.0%以上 | 19.32g以上 |
| 6kg | 77g | 28.0%以上 | 21.56g以上 |
成分表
粗脂肪28%以上
粗タンパク質34%以上、粗脂肪28%以上、100gあたり420kcalから見るに、高タンパク・高脂質・高カロリーで、しっかりエネルギーを摂取したい猫に向いているキャットフードといえます。
| 成分(保証分析値) | ||
| 粗たんぱく質 | 34.0%以上 | |
| 粗脂肪 | 28.0%以上 | |
| 粗繊維 | 2.0%以下 | |
| 粗灰分 | 9.0%以下 | |
| 水分 | 14.0%以下 | |
| エネルギー | 100gあたり | 420kcal |
原材料からの考察
①ニュージーランド産の素材をエアドライ製法で
世界トップクラスの厳しい基準をクリアしたニュージーランド産の素材を、風味や栄養価を損なわないエアドライ製法で作られたキャットフード。
低温の風で水分を蒸発させるため、ジャーキーのようなしっとり感があり、香りが豊かで食いつきがいいとされる製法です。
②主原料にうなぎ
第一原材料はビーフ、次にイール(うなぎ)が多く使用されています。
うなぎはビタミンAなどのビタミン類が豊富で、猫には視力の維持や白内障予防、皮膚や被毛の健康維持が期待されています。
③おやつにも
200gで1,980円と高価格帯なため、総合栄養食ではありますが、たまのご褒美やキャットフードへのトッピングとして使用しているという口コミがみられました。

はじめは少しずつ与えながら様子を見てもいいかもしれません。
2位:ソウルメイト(SoulMate)CAT エアドライフード チキン
| 穀物 | なし |
| ポイント | ・エアドライ製法 ・自然素材 ・合成保存料・合成着色料不使用 |
| 実売価格 | 30g:550円(税込) 500g:7,150円(税込) |
| 1kgあたり | 14,300円(税込) |
| 第一原料 | チキン |
| 生産国 | ニュージーランド |
| メーカー | ニュージーランド |
| 販売元 | 株式会社グッドスマイルインターナショナル |
体重に対する1日の脂質量
運動量の少ない猫
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 46g | 29.0%以上 | 13.34g以上 |
| 4kg | 51g | 29.0%以上 | 14.79g以上 |
| 5kg | 56g | 29.0%以上 | 16.24g以上 |
| 6kg | 60g | 29.0%以上 | 17.40g以上 |
運動量の多い猫
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 47g | 29.0%以上 | 13.63g以上 |
| 4kg | 58g | 29.0%以上 | 16.82g以上 |
| 5kg | 67g | 29.0%以上 | 19.43g以上 |
| 6kg | 75g | 29.0%以上 | 21.75g以上 |
成分表
粗脂肪29%以上
粗タンパク質36%以上、粗脂肪29%以上と、タンパク質と脂肪を多く含む高エネルギー設計が特徴です。
100gあたり440kcalとカロリー密度も高く、少ない量でも効率よくエネルギーを摂取しやすいフードといえます。
| 成分(保証分析値) | ||
| 粗たんぱく質 | 36.0%以上 | |
| 粗脂肪 | 29.0%以上 | |
| 粗繊維 | 2.0%以下 | |
| 粗灰分 | 8.0%以下 | |
| 水分 | 13.0%以下 | |
| エネルギー | 100gあたり | 440kcal |
原材料からの考察
アミノ酸類(タウリン)
ビタミン類(塩化コリン、E、B3、B1、A、B6、B5、B2、D3、ビオチン、B12、葉酸)
ミネラル類(炭酸カルシウム、リン酸二カリウム、鉄、亜鉛、銅、セレン、酸化マンガン、ヨウ素酸カルシウム)
①厚めのエアドライ製法
他社のエアドライ製法よりも、一粒一粒の形状や粒を厚めに設計し、食べ応えと嗜好性に注目し作られています。
②ケージフリーのチキンを使用
ニュージーランドの広大な地で放し飼いにて育てられた鶏肉は、ストレスが少なく筋肉質で良質な肉に仕上げられています。
3位:ソウルメイト(SoulMate)CAT フリーズドライフード チキン
| 穀物 | なし |
| ポイント | ・フリーズドライ製法 ・自然素材 ・合成保存料・合成着色料不使用 |
| 実売価格 | 20g:660円(税込) 400g:7,480円(税込) |
| 1kgあたり | 18,700円(税込) |
| 第一原料 | チキン |
| 生産国 | ニュージーランド |
| メーカー | ニュージーランド |
| 販売元 | 株式会社グッドスマイルインターナショナル |
体重に対する1日の脂質量
運動量の少ない猫
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 47g | 25.0%以上 | 11.75g以上 |
| 4kg | 53g | 25.0%以上 | 13.25g以上 |
| 5kg | 58g | 25.0%以上 | 14.50g以上 |
| 6kg | 62g | 25.0%以上 | 15.50g以上 |
運動量の多い猫
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 49g | 25.0%以上 | 12.25g以上 |
| 4kg | 59g | 25.0%以上 | 14.75g以上 |
| 5kg | 68g | 25.0%以上 | 17.00g以上 |
| 6kg | 77g | 25.0%以上 | 19.25g以上 |
成分表
粗脂肪25%以上
粗脂肪も25%以上、特に目立つのは、粗タンパク質46%以上という非常に高いタンパク質量です。
100gあたり430kcalとエネルギー密度も高め。粗繊維は2.0%以下と低く、効率よくエネルギーやタンパク質を摂取したい猫に適した設計といえます。
| 成分(保証分析値) | ||
| 粗たんぱく質 | 46.0%以上 | |
| 粗脂肪 | 25.0%以上 | |
| 粗繊維 | 2.0%以下 | |
| 粗灰分 | 9.0%以下 | |
| 水分 | 8.0%以下 | |
| エネルギー | 100gあたり | 430kcal |
原材料からの考察
アミノ酸類(タウリン)
ビタミン類(塩化コリン、E、B1、A、B3、B5、B2、D、B6、ビオチン、B12、葉酸)
ミネラル類(リン酸二カリウム、炭酸カルシウム、鉄、亜鉛、セレン、銅、マンガン、ヨウ素)
①フリーズドライ製法
ソウルメイトのフリーズドライは、水で戻さなくても与えられるのが特徴的な製品です。
熱を加えない製法のため、新鮮な食材の栄養や嗜好性を損なうことなく、生食に近い状態で与えられるのがメリットです。
②果物、野菜が豊富
2位でご紹介した「SoulMate CAT エアドライフード チキン」には含まれていない植物性食品が多く使用されています。
食物繊維を含むカボチャやスイートポテト、抗酸化成分を含むブルーベリー、ミネラルを含む乾燥ケルプなど、肉類だけでは補いにくい植物や海藻由来の成分を取り入れている点が特徴です。
4位:ジウィピーク(ZiwiPeak) エアドライ・キャットフード チキン
| 穀物 | なし |
| ポイント | ・エアドライ製法 ・ビタミンやミネラルの添加は最小限 |
| 実売価格 | 400g:5,170円(税込) 1kg:11,000円(税込) ※販売元により異なる |
| 1kgあたり | 1kg商品:11,000円(税込) |
| 生産国 | ニュージーランド |
| メーカー | ニュージーランド |
| 販売元 | 株式会社トランペッツ |
体重に対する1日の脂質量
通常の猫
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 33g | 30.0%以上 | 9.90g以上 |
| 4kg | 41g | 30.0%以上 | 12.30g以上 |
| 5kg | 47g | 30.0%以上 | 14.10g以上 |
| 6kg | 53g | 30.0%以上 | 15.90g以上 |
活発な猫
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 42g | 30.0%以上 | 12.60g以上 |
| 4kg | 51g | 30.0%以上 | 15.30g以上 |
| 5kg | 59g | 30.0%以上 | 17.70g以上 |
| 6kg | 66g | 30.0%以上 | 19.80g以上 |
成分表
脂質30%以上
粗タンパク質38%以上、脂質30%以上と、タンパク質と脂質を多く含んでいるのが特徴です。
さらに、100gあたり500kcalと非常に高カロリーで、少ない給与量でも効率よくエネルギーを摂取しやすい設計といえます。
| 成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 38.0%以上 |
| 脂質 | 30.0%以上 | |
| 粗繊維 | 3.0%以下 | |
| 水分 | 14.0%以下 | |
| 粗灰分 | 12.0%以下 | |
| タウリン | 0.20%以上 |
|
| 代謝エネルギー | 100g | 500kcal |
原材料からの考察
①ピークプレイレシピ
ZIWI ピークのキャットフードは、本来肉食動物である猫のために独自のレシピを開発しています。
最大の特徴は、肉や魚類の身だけではなく、内臓や骨までも使い96%という高い割合で配合している点です。
②懸念点のある原材料を排除
猫が消化しにくい穀類やじゃがいも、また肉においてはニュージーランドの厳しい基準をクリアしたチキンのみを採用し、ミールやレンダリング肉は使用されていません。
5位:K9ナチュラル フリーズドライ ラム・フィースト
| 穀物 | なし |
| ポイント | ・アレルギーに配慮 ・肉類98%使用 ・穀類・イモ類・豆類不使用 |
| 実売価格 | ちょこっとパック10g:330円(税込) 320g:6,897円(税込) |
| 1kgあたり | 320g製品:約21,553円 |
| 第一原料 | 子羊肉 |
| 生産国 | ニュージーランド |
| メーカー | ニュージーランド |
| 販売元 | 株式会社K9ナチュラルジャパン |
体重に対する1日の脂質量
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 24g(+水72ml) | 39.0%以上 | 9.36g以上 |
| 4kg | 32g(+水96ml) | 39.0%以上 | 12.48g以上 |
| 5kg | 40g(+水120ml) | 39.0%以上 | 15.60g以上 |
| 6kg | 48g(+水144ml) | 39.0%以上 | 18.72g以上 |
成分表
脂質39%以上
粗タンパク質42%以上、粗脂肪39%以上と、非常に高タンパク・高脂質なキャットフードです。
他のプレミアムキャットフードと比較してもかなり高い数値といえます。
また、100gあたり524.5kcalなので、脂質の多さと合わせて少量でも効率よくエネルギーを摂取できるフードと考えられます。
| 成分(保証分析値):フリーズドライ状態 | 粗タンパク質 | 42.0%以上 |
| 粗脂肪 | 39.0%以上 | |
| 粗繊維 | 2.0%以下 | |
| 水分 | 8.0%以下 | |
| 粗灰分 | 10.0%以下 | |
| タウリン | 0.4%以上 |
|
| オメガ3脂肪酸 | 0.7%以上 | |
| オメガ6脂肪酸 | 0.8%以上 | |
| エネルギー | 100g | 524.5kcal |
原材料からの考察
①ラム肉が中心
商品名のラム・フィースト(子羊肉のごちそう)とあるように、ニュージーランド産の子羊肉、子羊肉の胃袋、心臓、肺、肝臓、腎臓、骨まで、贅沢にまるごと使用されています。
②グリーントライプ
グリーントライプとは、反芻動物の第4胃のことで、洗浄や漂白をせず、消化途中の植物や消化酵素、乳酸菌などが残っている状態の無漂白の胃袋のことです。
生きた乳酸菌や消化酵素がそのまま含まれているため、消化吸収しやすくお腹の調子をサポートしてくれます。
また、独特の強い匂いがあり肉食性の本能を刺激するため、嗜好性が高く食いつきがよくなる傾向があります。
③フラックスシードフレーク
亜麻仁の種子をすり潰したりフレーク状にしたもので、オメガ3脂肪酸や食物繊維が豊富に含まれている健康食材です。
6位:ロニーキャットフード
| 穀物 | グレインフリー |
| ポイント | ・鶏生肉とディハイドレイテッドチキンを66%使用 ・34種類の野菜、フルーツ、ハーブ |
| 実売価格 | 単品購入:6,400円(税込)/1.8kg 定期購入:4,477円(税込)/1.8kg 単品200g:999円(税・送料込) |
| 1kgあたり | 単品購入:3,556円/1kg 定期購入:2,487円/1kg |
| 第一原料 | 鶏肉 |
| 生産国 | ベルギー |
| メーカー | 日本 |
| 販売元 | 株式会社ヒューマル/マッサンペットフーズ/マッサンのキャットフードの学校 |
体重に対する1日の脂質量
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 46g | 20.0% | 9.20g |
| 4kg | 56g | 20.0% | 11.20g |
| 5kg | 65g | 20.0% | 13.00g |
| 6kg | 73g | 20.0% | 14.60g |
成分表
粗脂肪20%以上
粗タンパク質36%、粗脂肪20%と高タンパクではあるものの、脂質は中~高脂質程度で、100gあたり約410kcalと抑えめで、バランスの取れたキャットフードです。
| 成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 36.0% |
| 粗脂肪 | 20.0% | |
| 粗繊維 | 3.0% | |
| 粗灰分 | 8.5% | |
| 水分 | 9.0% | |
| オメガ6脂肪酸 | 3.5% | |
| オメガ3脂肪酸 | 0.6% | |
| カルシウム | 1.0% | |
| リン | 0.8% | |
| マグネシウム | 0.1% | |
| エネルギー | 100gあたり | 約410kcal |
原材料からの考察
①肉原料が66%
脱水鶏肉や鶏生肉など肉原料が66%と、鶏肉を中心とした動物性原料比率が高いレシピです。
キャットフードでは、乾燥肉やミールを使いがちですが、「ロニーキャットフード」では栄養損失が少ない上質な鶏肉のみ使用されています。
②41種類のこだわり素材
メイン食材に加え、34種類もの野菜やフルーツ、ハーブが使われています。また、ブルーベリーやクランベリーなど5種類のベリー類を配合し、下部尿路に配慮した設計がされています。
③スーパーフード配合
動物性タンパク質が豊富な南極オキアミ、植物性タンパク質が豊富なスピルリナ、オメガ3脂肪酸などが豊富な亜麻仁など、栄養価の高いスーパーフードが配合されています。
7位:イティ(iti)チキン&サーモン ディナー
| 穀物 | なし |
| ポイント | ・エアドライ製法 ・天然素材 |
| 実売価格 | 200g:1,980円(税込) 1kg(200g×5袋):9,350円(税込) |
| 1kgあたり | 9,350円(税込) |
| 第一原料 | チキン |
| 生産国 | ニュージーランド |
| メーカー | ニュージーランド |
| 販売元 | 株式会社スリーイレブン |
体重に対する1日の脂質量
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 37g | 23.0% | 8.51g |
| 4kg | 44g | 23.0% | 10.12g |
| 5kg | 51g | 23.0% | 11.73g |
| 6kg | 58g | 23.0% | 13.34g |
成分表
粗タンパク質37%以上、粗脂肪23%以上と高めで、タンパク質と脂質をしっかり含んでいます。
100gあたり510.5kcalとカロリーも高めなので、少ない給餌量で栄養やエネルギーを摂取できる設計です。
| 成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 37.0%以上 |
| 粗脂肪 | 23.0%以上 | |
| 粗繊維 | 2.0%以下 | |
| 粗灰分 | 10.0%以下 | |
| 水分 | 16.0%以下 | |
| エネルギー | 100g | 403kcal |
原材料からの考察
①ニュージーランド産のチキンとサーモン
猫が好むチキンとサーモンが中心のレシピ。主原料はニュージーランド産で、エアドライ製法のため栄養を損なうことなく自然由来のおいしさが詰まったキャットフードです。
②植物性グリセリン
植物性グリセリンは、ヤシ油やパーム油などの植物の油脂から作られる保湿性の高い液体です。
エアドライ製法のフードでは、水分を蒸発させるため硬くなりやすく、しっとりとした柔らかさを保つために加えられます。
8位:ヤングアゲイン(Young Again)ゼロマチュア ハイプロテイン キャットフード
| 穀物 | なし |
| ポイント | ・グレイン・グルテンフリー ・植物性タンパク質不使用 ・ヒューマングレード |
| 実売価格 | 1.81kg:7,398円(税込) 3.63kg:12,988円(税込) 11.34kg:34,338円(税込) |
| 1kgあたり | 1.81kg製品:約4,087円(税込) 3.63kg製品:約3,581円 11.34kg製品:約3,028円 |
| 第一原料 | ポークミール |
| 生産国 | アメリカ合衆国 |
| メーカー | アメリカ合衆国 |
| 販売元 | アメリカンペットプロダクツ |
体重に対する1日の脂質量
※ヤングアゲインでは、給餌方法として自然採食法を推奨しているため1日の給与量はおおよその値です。
【ヤングアゲインの与え方】
給餌方法として、自然採食法(FCAF: Free Choice Abundance Feeding)を推奨しています。「自然採食法」とは、直径20~25cm、深さ2.5cm程度の大きめのお皿にフードを入れて、いつでも好きなときに食べられるようにする方法です。そのとき、フードは、常に食器の半分以上入っているようにしてください。引用元:アメリカンペットプロダクツ 本店
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 約30g | 24.0%以上 | 約7.2g以上 |
| 4kg | 約36~40g | 24.0%以上 | 約8.64~9.6g以上 |
| 5kg | 約45~54g | 24.0%以上 | 約10.8~12.96g以上 |
| 6kg | 約54~63g | 24.0%以上 | 約12.96~15.12g以上 |
成分表
粗脂肪24%以上
粗脂肪は24%以上と高脂質、特筆すべきは粗タンパク質54%という高さです。
粗タンパク質の高さだけを見ると、他製品と比べても飛び抜けた数値であることが分かります。
シニア猫の健康に配慮
「ヤングアゲイン ゼロマチュア ハイプロテイン キャットフード」は、成猫からシニア猫までを対象としたキャットフードで、とくにシニア猫の健康に配慮し、高タンパク・低糖質のレシピが採用されています。
| 成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 54.0%以上 |
| 粗脂肪 | 24.0%以上 | |
| 粗繊維 | 3.0%以下 | |
| 灰分 | 5.5%以下 | |
| 水分 | 10.0%以下 | |
| 水溶性繊維 | 4.23% | |
| 炭水化物/デンプン(消化性) | 微量1%未満 | |
| エネルギー | 100g | 448kcal |
原材料からの考察
①植物性タンパク質不使用
ヤングアゲインでは、肉食動物である猫に炭水化物や植物性タンパク質は栄養学的に不要と考えられており、炭水化物1%未満、植物性タンパク質は不使用のレシピで作られています。
②主原料はミール
ポークミールやチキンミールといった動物性原料を中心とした構成ですが、ミールのため、具体的な部位までは原材料表示から判断できません。
肉の部位や副産物の内訳までは分からないという点から、ミールを避ける飼い主さんは少なくありません。
そのため、ペットフード会社においても、プレミアムフードになるにつれ使われていない印象です。
9位:K9ナチュラル フリーズドライ チキン&キングサーモン・フィースト
| 穀物 | なし |
| ポイント | ・肉類98%使用 ・穀類・イモ類・豆類不使用 |
| 実売価格 | ちょこっとパック10g:330円(税込) 100g:2,728円(税込) 320g:6,897円(税込) |
| 1kgあたり | 320g製品:約21,553円 |
| 第一原料 | 鶏肉 |
| 生産国 | ニュージーランド |
| メーカー | ニュージーランド |
| 販売元 | 株式会社K9ナチュラルジャパン |
体重に対する1日の脂質量
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 24g(+水72ml) | 27.0%以上 | 6.48g以上 |
| 4kg | 32g(+水96ml) | 27.0%以上 | 8.64g以上 |
| 5kg | 40g(+水120ml) | 27.0%以上 | 10.80g以上 |
| 6kg | 48g(+水144ml) | 27.0%以上 | 12.96g以上 |
成分表
粗脂肪27%以上
粗タンパク質47%以上、粗脂肪27%以上とタンパク質と脂質を豊富に含んでいます。
カロリーは100gあたり467kcalと高めで、少ない量でも効率よくエネルギーを補給できます。
| 成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 47.0%以上 |
| 粗脂肪 | 27.0%以上 | |
| 粗繊維 | 2.0%以下 | |
| 灰分 | 10.0%以下 | |
| 水分 | 8.0%以下 | |
| タウリン | 0.4%以上 | |
| エネルギー | 100g | 467.0kcal |
原材料からの考察
①ニュージーランド産の鶏肉とキングサーモン
原材料の98%以上は、ニュージーランド産の鶏肉やキングサーモンが使用されています。
キングサーモンには、抗酸化力の高いアスタキサンチンやオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、皮膚や被毛の健康を保つ効果が期待されています。
②食事と一緒に水分補給
K9のフリーズドライシリーズは、フードに対して3倍量の水またはぬるま湯を加えスープのようにして与えるため、食事と一緒に水分補給ができます。
水をあまり飲まない猫の水分補給のサポートとしてもおすすめです。
10位:ミャウ(MEOW)フリーズドライ チキン&サーモン
| 穀物 | なし |
| ポイント | ・97%以上の動物性原材料 ・人口保存料・人工香料・人口着色料不使用 |
| 実売価格 | 50g:1,760円(税込) 280g:7,260円(税込) |
| 1kgあたり | 50g製品:35,200円(税込) 280g製品:約25,929円(税込) |
| 第一原料 | 骨付きチキン |
| 生産国 | ニュージーランド |
| メーカー | ニュージーランド |
| 販売元 | Furry Friends株式会社 |
体重に対する1日の脂質量
減量期の猫
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 11.25g | 40.0%以上 | 4.50g以上 |
| 4kg | 15.00g | 40.0%以上 | 6.00g以上 |
| 5kg | 18.75g | 40.0%以上 | 7.50g以上 |
| 6kg | 22.50g | 40.0%以上 | 9.00g以上 |
維持期の猫
| 猫の体重 | 1日の給与量 | 脂質(粗脂肪) | 1日の脂質量 |
|---|---|---|---|
| 3kg | 18.75g | 40.0%以上 | 7.50g以上 |
| 4kg | 25.00g | 40.0%以上 | 10.00g以上 |
| 5kg | 31.25g | 40.0%以上 | 12.50g以上 |
| 6kg | 37.50g | 40.0%以上 | 15.00g以上 |
成分表
タンパク質は44%以上、脂質は40%以上、カロリーは100gあたり580.1kcalと、高タンパク、高脂質、高カロリーなキャットフードです。
| 成分(保証分析値) | タンパク質 | 44.0%以上 |
| 脂質 | 40.0%以上 | |
| 粗繊維 | 3.0%以下 | |
| 水分 | 5.0%以下 | |
| オメガ3脂肪酸 | 0.5%以上 | |
| タウリン | 0.4% | |
| エネルギー | 100g | 580.1kcal |
原材料からの考察
①97%以上の動物性原材料
主原料は、ニュージーランド産の骨付きチキンやチキンハート、ラムグリーントライプ、骨付きキングサーモン、チキンレバーなど肉中心のレシピで作られています。
②スーパーフード配合
ケルプやNZ緑イ貝、NZマヌカハニー、ココナッツオイル、ホキ肝油など、猫の健康をサポートするスーパーフードが多種配合されています。
脂質が高いキャットフードを与えるときの注意点
給与量を守る
高脂質なフードは、商品によってタンパク質やカロリーも高い傾向があります。
給与量が多すぎると、脂質やカロリーの過剰摂取につながる可能性があるため、パッケージに記載された給与量を参考に、猫の体重や体型に合わせて与えることが重要です。
「脂質%」だけで判断しない
キャットフードの脂質量は、フードの水分量や加工方法によって見え方が変わります。
特に、ドライフード、エアドライ、フリーズドライでは、それぞれ水分量や製造方法が異なるため、パッケージに表示された「脂質○%」だけを見て、単純に脂質の多さを比較するだけでは不十分です。
脂質の割合が高いと、少ない量でも多くのエネルギーを摂取できる製品が多いため、脂質〇%だけでなく、100gあたりのカロリーや1日の給与量、水分量などもあわせて確認することが大切です。
急にフードを切り替えない
高脂肪のキャットフードへ突然変更すると、猫によっては軟便や下痢などの消化器症状が出ることがあります。
新しいフードに変更するときは、それぞれの製品のパッケージに記載されている方法で切り替えましょう。
おやつやトッピングのカロリーも含めて考える
主食が高脂肪の場合、さらに脂質やカロリーの高いおやつ・トッピングを追加すると、総摂取カロリーが増えやすくなります。
猫に与えるおやつの量は、1日に必要なカロリーの10~20%以内とされているため、主食からおやつの分のカロリーを引いて調整する必要があります。
持病がある場合は獣医師に相談する
肥満、消化器疾患などがある猫では、食事内容を慎重に選ぶ必要があります。
療法食を与えている場合や、食事療法が必要な病気がある場合は、自己判断で高脂質フードに変更せず、獣医師に相談しましょう。
高脂質なキャットフードまとめ
高脂質なキャットフードを比較してみると、以下の点がみられました。
- 高品質で安全性の高いニュージーランド産が多い
- 肉や魚など動物性タンパク質を多く使ったレシピが中心
→素材そのものの栄養やおいしさを保つため、エアドライ・フリーズドライ製法が用いられている - 人工的な保存料や着色料は使われにくい
高品質な動物性タンパク質を使用し、安価で使いやすい人工的な保存料や着色料を使っていないため、猫の健康に配慮した製品が多かった印象です。
そのため、一般的なキャットフードよりもかなり高価格帯の設定でした。
味や食感などさまざまなので、愛猫の好みやその時々の健康に配慮してフードを吟味し、少量サイズが販売されている場合はお試しから始めてみるのがおすすめです。




















































































































































































