キャットフードの成分:水素(hydrogen)
地球上に最も多く存在し、水を構成する
水素は水(H2O)を構成する原子で、地球上で最も多く存在する物質です。水素は体に必要不可欠な物質ですが、猫の必須栄養素としてAAFCOなどで最低基準などは定められていません。
水素は水分として必要不可欠であるほかに、抗酸化物質の一種として悪玉活性酵素と反応して水となり、効率よく体外に排出する働きがあります。
ペット用の水素水や水素系サプリが販売
水素の効果や働きを利用したペット用の水素水や水素系サプリメントが販売されています。
水素水に配合される場合は、水素分子(H2)として利用されます。水素水のように液体であれば高濃度の水素を配合できるので、ミネラル量を最小限にし、水素を多く含ませることができます。
- キラキラ水素
- レナトス
- Pet水素
- ペット用水素水ZERO
- ペットの贅沢水素水
- H4O
- ペット用飲料水スパペッツ
サンゴカルシウムやケイ素食品剤として使用
サプリメントやドライフードのような乾燥製品の場合は、サンゴカルシウムやケイ素食品剤などを使用します。これらは体内に入ったときに水素を発生させる物質です。
- ザ・パーフェクトワン(ケイ素食品剤を配合)
- 【国産無添加】犬サプリ・猫サプリ沖縄サンゴカルシウム
- HEALTHY ANIMALS カルシウム・ミネラルサプリ
- ハッピーピジョン サンゴカルシウムパウダー
猫の体内における水素の効果と働き
病気やアレルギーへの改善や緩和
水素には下記のようなさまざまな疾患や病気、アレルギーに対しての改善や緩和作用が確認されています。
- 神経変性疾患の抑制(パーキンソン病、アルツハイマー、ストレス障害、難聴など)
- 動脈硬化の抑制
- 放射線障害の抑制
- 薬剤副作用の抑制
- 腎機能、腎移植障害の抑制
- アレルギー性疾患食性
- 抗疲労効果
- 酸化ストレスの抑制
- 糖尿病の改善
慢性腎臓病や腎不全への効果
慢性移植腎症でも水素水の抑制効果が報告されている。腎臓を同種移植したラットでは蛋白尿の増加とクレアチニンクリアランスの低下が進行し予後不良となるが、水素水の摂取は炎症と酸化ストレスを抑制して腎機能を改善し、生存率が上昇した。また、慢性腎臓病モデルラットラットに水素水を飲ませ,片腎の虚血再灌流による心腎連関障害への影響が調べられている。この系では水素水飲用により、糸球体癒着等の腎病変の抑制と同時に心筋線維化などの心臓での病変も抑制されていた。
猫における水素の効果の中でもとくに注目されているのが、腎疾患への効果です。慢性腎臓病は猫が最も発症しやすい病気の一つで、高齢猫の約8割が発症しているといわれています。一度症状が進行すると完治は難しい病気であるため早期発見が重要となり、治療は症状の緩和が目的となります。
慢性腎臓病のラットに水素水を飲ませた結果、腎病変の抑制効果が確認されたと報告されています。
また、宮崎県のさがら動物病院では、慢性腎不全の猫に対してナノバブル水素水とケイ素水を利用した補助療法が行われており、従来の治療法と比較して健康寿命の延長と、体重やBUN値の変化に明らかな違いを見出すことができたと報告しています。
水素系サプリや水素水を腎不全の猫に対して与えている飼い主さんも多く、中には大幅な改善が確認できたという口コミもありました。
体臭、口臭、便の臭いの改善や緩和
また、ペットへの効果としては体臭や口臭、便の臭いが改善されたという声が聞かれます。
水を飲むだけでは水素の働きは得られない?
水素水には、通常の水よりも水素量が多く高濃度で配合されているため、同量の水を飲んでも水素水の方がより多くの水素を摂取できます。
また、水素水は自然に作り出すのは不可能で、水素水は電気分解によって水素を取り出し水に溶解させるため、より反応しやすい状態で摂取することができるようです。
水素系サプリについても、ケイ素食品剤は強酸性の胃の中では分解吸収されず、アルカリ性の膵液が分泌される小腸で水素が生成されます。水素が腸まで届くことでより高い効果が期待されるとのことなので、水素系製品は、水よりも水素がより体に吸収されやすい状態で配合されているということなのかもしれません。
まとめ
- 水素は様々な働きが期待されている
- 慢性腎臓病進行の抑制効果あり
- 糖尿病や動脈硬化など生活習慣病予防に効果あり
- ペット用水素水や水素系サプリが販売されている