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キャットフードの原材料:スズキ(sea bass)
スズキはスズキ目スズキ科スズキ属で、夏が旬の魚です。北海道から九州まで幅広く獲れる魚で、料理の世界では春のマダイ、冬のヒラメと並び称される高級魚とされています。
スズキはシーバスともよばれ、大きさによって名前が変化する出世魚です。30cm以下のものをセイゴ、30~36cmのものをフッコ、60cm以上のものをスズキとよびます。
スズキはキャットフードの原材料や、ふりかけタイプ、煮干し、おやつなどに使用されています。
- シシア チキン&シーバス(スズキ)
- ティキキャット ルアウ/スズキ
- CARNA4 グレインフリーフィッシュ
- Herrmann ホワイトフィッシュ ディッシュ 淡水スズキ
スズキの栄養素
下表は、スズキ/生100gあたりの栄養素です。
エネルギー | 113kcal | |
たんぱく質 | 19.8g | |
脂質 | 4.2g | |
ミネラル | ナトリウム | 81mg |
カリウム | 370mg | |
カルシウム | 12mg | |
ビタミン | ビタミンA | 180μg |
ビタミンB1 | 0.02mg | |
ビタミンB2 | 0.2mg | |
ビタミンB6 | 0.27mg | |
ビタミンB12 | 2.0μg | |
ビタミンC | 3mg | |
ビタミンD | 10.0μg |
※出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
スズキは他の魚に比べてカロリーが低く、高たんぱく質・低脂質です。またビタミン類が豊富なのも特徴です。
猫はスズキを食べても大丈夫
猫はスズキを食べても大丈夫です。
カロリーや脂質を抑えつつ動物性たんぱく質をしっかりと摂取することができるため、ダイエット中や体重管理をしている猫、運動好きな猫におすすめです。ドッグフードへのトッピングや、たまのご褒美として与えましょう。
しかし、生魚にはアニサキスという寄生虫が潜んでいる恐れがあり、食べると嘔吐や下痢、激しい腹痛などの症状があらわれます。アニサキスは加熱によって死滅するので、ご家庭で猫に与える場合はお刺身よりも加熱調理したものの方が良いでしょう。
スズキが原材料のキャットフードのメリット
味わいがあっさり
スズキは低脂質なので、スズキを原材料としたキャットフードは味わいがあっさりとしています。脂質が多いキャットフードと比べて、長期的に飽きられにくいというメリットがあります。
ビタミンDが豊富
スズキにはビタミンDが豊富に含まれており、骨や歯を丈夫にするカルシウムの働きをサポートする働きを持ちます。ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収率が下がり、骨粗しょう症などの骨の病気を引き起こす恐れがあります。猫は体内でビタミンDを合成することができないため、食べ物から摂取しなければなりません。
スズキが原材料のキャットフードのデメリット
食いつきが悪くなる可能性
味わいがあっさりとしている点を好む猫もいますが、多くの猫はジューシーで肉感があり、香りが強いキャットフードを好む傾向にあります。
脂質はうま味や食いつきにつながるので、あっさりとしたキャットフードは好き嫌いや食いつきが悪くなる恐れがあります。
必須脂肪酸の摂取に偏り
必須脂肪酸は主に魚油や植物油に多く含まれており、猫が食べ物から摂取しなければならない重要な栄養素です。魚油の必須脂肪酸には、皮膚や被毛の健康維持、抗炎症作用、アレルギーの抑制などの効果があるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
スズキは脂質が少ないため、必須脂肪酸の摂取に偏りが出るかもしれません。体重管理や低脂質を抑える必要がないのであれば、スズキが原材料のキャットフードはおすすめできません。
まとめ
- スズキが原材料のキャットフードはヘルシー
- スズキは脂質が少ないため、食いつきが悪くなったり必須脂肪酸の摂取が難しい
- ご家庭でスズキを与えるときは、加熱処理がおすすめ