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猫はブロッコリーを食べて大丈夫?
食べてOKな食材です
猫はブロッコリーを食べても大丈夫です。また、ブロッコリーの新芽野菜のブロッコリースプラウト、ブロッコリーに形がよく似たカリフラワーも猫に与えてOK食材です。ブロッコリースプラウトは、暗室でブロッコリーの種子を発芽させたかいわれ系の野菜で、ブロッコリーとはまた違った食感が楽しめます。
猫はブロッコリーが大好き?
ブロッコリーが大好きな猫は多いようです。猫といえば肉やチーズ、かつおぶしなど、動物性の食べ物が好きなイメージですが、猫動画でもブロッコリーを喜んで食べる猫の姿が話題になっていましたね。うちの猫もブロッコリーが大好きで、料理をしているとよくおこぼれをもらいにやってきます。
ブロッコリーの花蕾部分の食感にハマる猫が多いようで、一度食べ始めたら離さない!というほどブロッコリー独特のつぶつぶ感が好きな猫はたくさんいるようです。
ブロッコリーの栄養素
食物繊維 | 水溶性 | 0.7g |
不溶性 | 3.7g | |
ミネラル | カリウム | 360mg |
モリブデン | 12μg | |
ビタミン | ビタミンC | 120mg |
ビタミンK | 160μg | |
葉酸 | 210μg | |
ビタミンE | 2.4mg | |
カロリー | 100g | 33kcal |
ビタミンC
ブロッコリーはビタミンCが非常に豊富で、100gあたりのビタミンCの量で比べるとレモンよりビタミンCを多く含んでいます(ブロッコリーは120mg、レモンは100mg)。
ビタミンCには抗酸化作用があるので体の酸化を防ぎ、老化防止や病気予防、また癌予防への効果も期待されています。また、ビタミンCはストレスに対抗するホルモンの生成に欠かせない成分なので、ブロッコリーに含まれるビタミンCは、ストレスを感じやすい猫にとって特に重要な役割を果たすかもしれません。
ただしビタミンCが120mg含まれるのは生の状態で、加熱してしまうとビタミンCは半分以下の54mgまで減少します。ブロッコリースプラウトの場合は生の状態でも64mgと普通のブロッコリーよりビタミンCは少ないです。
ブロッコリーには他にもビタミンKや葉酸、ビタミンB群など様々なビタミンが含まれています。
不溶性食物繊維
ブロッコリーは不溶性食物繊維が豊富で、生の状態では3.7g、茹でる等して加熱しても2.9gの食物繊維が含まれます。
不溶性食物繊維は水に溶けにくい成分なので、胃や小腸で分解されずに大腸まで届き、不要物を巻き込んで腸内の不要物を掃除しながら便と一緒に排泄されるので、腸内環境を整える役割を果たします。
モリブデン
ブロッコリーに含まれるミネラルの中で特に多く含まれているのがモリブデンです。モリブデンは肝臓や腎臓で働く成分で、糖質や脂質の代謝を助けエネルギーに変える働きをします。モリブデンは穀類や豆類に多く含まれていますが、ブロッコリーにも豊富に含まれています。
ただモリブデンは生の状態では豊富に含まれますが、加熱すると壊れてしまう成分です。
キャットフードのブロッコリー
キャットフードでもブロッコリーが使用されることがあります。ブロッコリーは栄養価が高く、それだけでも配合する目的には十分ですが、ブロッコリーをキャットフードに配合するとなると、ブロッコリーの魅力は半減してしまうかもしれません。
キャットフードに配合される場合、製造時に他の材料と一緒に混ぜたり加熱したりする必要があるので、猫が好んでいた独特のツブツブ感がなくなってしまい、加熱や保管期間で豊富に含まれるビタミンCも少なくなってしまいます。
このためブロッコリーを与えるなら個人的には食材そのもので与える方がおすすめです。
ブロッコリーをおやつや手作り食で与える場合
ブロッコリーを与える量
ブロッコリーの適切な給与量は、普段のごはんに支障が出ないスプーン1杯程度。食いしん坊でよく食べる子でも、小さくカットした小房1個くらいにとどめておきましょう。
ブロッコリーは不溶性食物繊維が豊富で消化にも時間がかかってしまうので与え過ぎは注意です。ブロッコリーには有害な成分は含まれていませんが、ブロッコリーにはキャベツにも含まれる「ゴイトロゲン」という甲状腺機能を低下させる可能性のある成分が含まれていますが、毎日大量のブロッコリーを長期間摂取しなければ問題ないとされています。
ブロッコリーの調理方法
ブロッコリーを与える時は茹でて柔らかい状態にして与えましょう。
ブロッコリーは生の方がビタミンCが豊富ですが、生のままだとブロッコリーはとても固く猫の消化器官にも負担をかけます。また、ブロッコリーは生の状態だとほうれん草の次にシュウ酸が多く含まれています。シュウ酸は腎臓やシュウ酸カルシウム結石の原因となるので、茹でてシュウ酸を除いて与えましょう。
<豆知識>ギネス記録保持猫もブロッコリーを食べていた
ギネスに登録されているクレーム・パフを始め、2番目に長生きしたグランパ・レックス・アレンなど、長寿猫をたくさん育ててきたジェイクペリーさんが猫に与えていた食べ物の1つにブロッコリーがありました。
ジェイクペリーさんは市販のキャットフードの他に、ベーコンや卵、赤ワインなどを与えていて、ブロッコリーもその一つとして与えられていたようです。ブロッコリーを食べれば長生きできるというわけではないのでなんとも言えませんが、ジェイクペリーさんは独自の考えのもと猫の食生活にも気を使っていたと話していたので、ブロッコリーも何らかの効果を狙って与えていたのかもしれません。また、長寿猫が好んで食べるくらいですから、猫が長生きするために必要な栄養素が含まれているのかもしれません。
まとめ
猫がブロッコリーを食べても大丈夫なのか、また猫へのブロッコリーの与え方や注意点などをご紹介してきました。
他にもキャットフードに使用されている原材料や猫に与えて大丈夫な野菜はたくさんあります。にんじんやほうれん草、かぼちゃなど野菜一覧から確認してみてはいかがでしょうか。