キャットフードの原材料:フェンネル(fennel)
フェンネルはセリ科ウイキョウ属の多年草で、地中海沿岸を原産とする香草です。甘く爽やかなアニス様の香りを持ち、昆虫の訪花が多く、生態系の中では蜜源植物としても重要な役割を担います。
フェンネルは葉、茎、種子、株元まで植物全体を余すことなく利用できる万能ハーブです。葉はディルのようにサラダや魚料理に、茎はスープや煮込みに、種子はカレーやハーブティーに、株元は野菜としてサラダやマリネに活用され、古くから食用・薬用・香料として親しまれています。
フェンネルが原材料のキャットフード例
フェンネルは植物全体を利用できる万能なハーブですが、キャットフードの原材料として使用されるのは主に種子です。
フェンネルはさまざまなキャットフードやおやつの原材料に使用されています。原材料欄にはフェンネルの他に、スウィートフェンネル、乾燥フェンネルなどと表記されます。
- コンボ シーフードアソート
- アーガイルディッシュ ワトルキャット
- ジャガー キャットフード
- N&D キヌア ダイジェスチョン ラム、キヌア、フェンネル&ミント
- ニュートリエンス グレインフリー ターキー, チキン & ヘリング キャットフード
など
フェンネルの猫への健康効果
血流促進や抗炎症作用
フェンネルには、ポリフェノールの一種であるケルセチンやルチンが含まれています。ケルセチンはタマネギなどに多く含まれる成分として知られていますが、フェンネルはセリ科ウイキョウ属の植物であるため、犬や猫に中毒を起こすタマネギ類特有の成分は含まれていません。
ケルセチンには血流促進や、脂質バランスを整える作用、抗炎症作用があります。また、ルチンは血管の健康を支える働きが期待され、フェンネルに含まれるビタミンCと組み合わさることで、毛細血管を健やかに保つ相乗的な効果も考えられています。
胃腸・消化のサポート
フェンネルに含まれる芳香成分アネトールは、胃腸に溜まったガスの排出や、消化不良・便秘の解消、胃腸の不快感の緩和などの効果があります。
一方で、アネトールは精油には高濃度に含まれるため、犬や猫にとっては刺激や代謝負担となる可能性があります。とくに猫は肝臓での解毒能力が限られており、吸入や舐めによる健康リスクが懸念されます。
フェンネルの注意点
フェンネル由来の精油は皮膚刺激性が高く、犬や猫の皮膚に触れると、痛みや炎症を伴う皮膚トラブルを引き起こす恐れがあります。精油は少量でも高濃度で、有効成分を得るために多量の植物原料が使用されるため、いわばフェンネル成分を強く濃縮したものです。
そのため、わずかな量を舐めたり、香りを吸い込んだりするだけでも中毒症状を引き起こす恐れがあります。猫がフェンネルの精油やアロマオイルに触れたり口にしないような環境作りをしましょう。
参考:アロマテラピー・マッサージは、何らかの望ましくない有害事象を引き起こすか?
まとめ
- フェンネルは植物全体をすべて利用できる万能ハーブ
- キャットフードの原材料として使用されるのは種子
- 血流促進や抗炎症作用、胃腸・消化サポートなどの働きがある
- 猫が精油やアロマオイルに触れたり口にしないよう注意が必要



































































































































































