キャットフードに配合される海藻
海藻の配合量は多くない
海藻が配合されているキャットフードは多くなく、また海藻がメインとして使用されることもあまりない、珍しい食材といえます。魚風味のキャットフードや国産ウェットフードには多い印象ですが、海藻が含まれていないキャットフードも多くあります。海藻が含まれているキャットフードの原材料欄を見ても、下の方に記載されていることがほとんどだと思います。
キャットフードの海藻の種類
下記のような海藻がキャットフードの原材料として配合されていることが多いです。
- 乾燥藻
- 海藻粉末
- あおさ
- 昆布
- 海苔
- わかめ
- 寒天(テングサ)
- 海藻エキス
- 海藻ゼリー
一種類の海藻が使用されることもあれば、海藻エキスや海藻ゼリー、乾燥藻のように複数の海藻が混ざったものが使用されることもあります。
キャットフードの海藻の栄養成分
ミネラルや水溶性食物繊維が豊富
海藻には、ナトリウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルや水溶性食物繊維が豊富に含まれています。
とくに水溶性食物繊維は、血糖値の急激な上昇を抑制するなどの効果が期待できます。消化吸収されずに腸まで届いて腸内環境を改善するため、整腸効果も期待できます。
海藻(昆布)の栄養素、成分
海藻は種類がたくさんあるので一例として昆布の栄養素を紹介します。
炭水化物 | 57g | |
タンパク質 | 8g | |
脂質 | 2g | |
ミネラル | カルシウム | 760mg |
マグネシウム | 540mg | |
鉄分 | 2.4mg | |
ナトリウム | 2,700mg | |
カリウム | 5,300mg | |
カロリー | 137kcal |
キャットフードの海藻の注意点
尿路疾患や腎不全猫は注意
海藻がキャットフードに含まれていても問題ではありませんが、ミネラル量が多いため、
- 海藻の配合量が多いキャットフード
- 尿路疾患・腎不全を患っている猫
- シニア猫
にはおすすめとは言えません。海藻に豊富に含まれるミネラルは摂取が多くなると、尿路疾患の原因や腎不全を悪化させる可能性があります。
また海藻が含まれている総合栄養食のキャットフードでも、ミネラル量が調整されていれば問題ありませんが、海藻自体を与えるのは、少量でも猫の腎臓に負担をかけるためおすすめできません。
海藻について
海藻について
海藻は海で採れる藻類の総称です。種類によって分布の違いはありますが全国様々な場所で採ることができます。
海藻は種類が多く、赤っぽい色のものからビロード状に広がるもの、大きく細長く成長するもの、など形状だけを見ても海藻には様々な種類があります。
食品としての海藻
海藻は食品において、味噌汁(アオサ、わかめ)、スープ(わかめ)、ダシ(昆布)、おでん(昆布)、おにぎり(海苔)、磯辺揚げ(海苔)、ゼリー(寒天)、海藻サラダ(ツノマタ、わかめ)など様々な料理に利用されています。
海藻が配合されているキャットフード
- オリジンキャットフード フィッシュ6キャット(昆布)
- ロニーキャットフード(海藻)
- AATUキャットフード(海藻)
- ヤラーキャットフード (海藻)
- トムキャット ロッキーマウンテン チキン&ターキー(乾燥海藻)
- アボ・ダーム キャットフード(海藻)
- Dr.PRO メディキャットCアダルトキャットフード(海藻粉末)
- デビフ ウェットフード まぐろ あおさ入り(あおさ)
- キャネット 和風こんぶだし仕立て・海のめぐみミックス (昆布)
- ねこまんま(わかめ)
キャットフードの海藻まとめ
以上キャットフードの海藻についてまとめてきました。猫にとって海藻は与えすぎるとミネラル量のバランスが崩れて、腎不全や尿路疾患を悪化させる可能性が高くなるので、ミネラル量を確認して選ぶべきでしょう。