キャットフードの海藻の栄養素と成分の特徴、効果、キャットフード例を紹介。

海藻 キャットフード 猫
鈴木さん
たまにキャットフードの原材料に海藻が配合されていることがありますが、海藻は猫が食べても大丈夫なんですか?
猫田
海藻にはミネラルやビタミン、食物繊維が豊富に含まれており、カロリーが低く満腹感を得られることからヘルシーな食材として知られています。キャットフードに配合されるくらいの量なら問題ありませんが、海藻を猫にそのまま与えるのには注意が必要です。

キャットフードに配合される海藻

海藻の配合量は多くない

海藻が配合されているキャットフードは多いわけではありません。魚風味のキャットフードや国産ウェットフードには多い印象ですが、海藻が含まれていないキャットフードも多くあります。

また海藻がメインとして使用されることもあまりありません。海藻が含まれているキャットフードの原材料欄を見ても、下の方に記載されていることがほとんどだと思います。

キャットフードの海藻の種類

下記のような海藻がキャットフードの原材料として配合されていることが多いです。

キャットフードの海藻
  • 乾燥藻
  • 海藻粉末
  • あおさ
  • 昆布
  • 海苔
  • わかめ
  • 寒天(テングサ)
  • 海藻エキス
  • 海藻ゼリー

一種類の海藻が使用されることもあれば、海藻エキスや海藻ゼリー、乾燥藻のように複数の海藻が混ざったものが使用されることもあります。

キャットフードの海藻の栄養成分

ミネラルや水溶性食物繊維が豊富

海藻にはミネラルや水溶性食物繊維が豊富に含まれています。

ナトリウムやカリウム、カルシウム、マグメシウムなど、ミネラルが豊富に含まれています。

また海藻には食物繊維が多く含まれ、特に血糖値の急激な上昇を抑制するなどの効果も期待できる水溶性食物繊維が豊富に含まれています。消化吸収されずに腸まで届くため、腸内環境を改善するため、整腸効果も期待できます。

海藻(昆布)の栄養素、成分

海藻は種類がたくさんあるので一例として昆布の栄養素を紹介します。

炭水化物57g
タンパク質8g
脂質2g
ミネラルカルシウム760mg
マグネシウム540mg
鉄分2.4mg
ナトリウム2,700mg
カリウム5,300mg
カロリー137kcal

キャットフードの海藻の注意点

尿路疾患や腎不全猫は注意

海藻がキャットフードに含まれていても問題ではありませんが、ミネラル量が多いため、

  • 海藻の配合量が多いキャットフード
  • 尿路疾患・腎不全を患っている猫
  • シニア猫

にはおすすめとは言えません。海藻に豊富に含まれるミネラルは摂取が多くなると、尿路疾患の原因や腎不全を悪化させる可能性があります。

また海藻が含まれている総合栄養食のキャットフードでも、ミネラル量が調整されていれば問題ありませんが、海藻自体を与えるのは、少量でも猫の腎臓に負担をかけるためおすすめできません。

海藻について

海藻について

海藻は海で採れる藻類の総称です。種類によって分布の違いはありますが全国様々な場所で採ることができます。

海藻は種類が多く、赤っぽい色のものからビロード状に広がるもの、大きく細長く成長するもの、など形状だけを見ても海藻には様々な種類があります。

食品としての海藻

海藻は食品において、味噌汁(アオサ、わかめ)、スープ(わかめ)、ダシ(昆布)、おでん(昆布)、おにぎり(海苔)、磯辺揚げ(海苔)、ゼリー(寒天)、海藻サラダ(ツノマタ、わかめ)など様々な料理に利用されています。

海藻が配合されているキャットフード

キャットフードの海藻まとめ

以上キャットフードの海藻についてまとめてきました。猫にとって海藻は与えすぎるとミネラル量のバランスが崩れて、腎不全や尿路疾患を悪化させる可能性が高くなるので、ミネラル量を確認して選ぶべきでしょう。

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。