猫によるキシリトール中毒。身近にあるキシリトール製品の危険性や急性低血糖症の症状・対処法など

猫によるキシリトール中毒。身近にあるキシリトール製品の危険性や急性低血糖症の症状・対処法など

「キシリトール中毒」とは?

キシリトールは砂糖と同じ糖度を持つ天然由来の甘味料です。果物ではいちご、野菜ではほうれん草などに微量に含まれています。

口の中でスーッと溶ける清涼感があり、キシリトール入りのガムや歯磨き粉は虫歯予防にも効果的です。

人間にとっては安全かつ健康をサポートするキシリトールですが、犬や猫をはじめとする動物には「キシリトール中毒」を招く恐れがあります。

犬はキシリトールガム1個でも中毒に陥るとされ、急速に低血糖などの症状が現れます。主に犬による誤食の中毒症例が発表されていますが、体が小さい猫による誤食も注意が必要です。

ここでは、猫によるキシリトール中毒と症状、対処法などをご紹介します。

参照:禁忌食-犬のキシリトール中毒

猫にとってキシリトールが危険な理由

犬がキシリトールを摂取すると、急激にインスリンが分泌され、血糖値の急速な低下による「急性低血糖症」を引き起こす可能性があります。

大量に摂取した場合には、肝臓の損傷も報告されています。

猫によるキシリトール中毒は報告されていませんが、犬と体の構造や食べさせてはいけない食品も似ているため、猫にもキシリトールは危険と定義されています。

猫はどのくらいの量を食べたら中毒になる?

犬では体重1kgあたり約0.03~0.1g(30~100mg)のキシリトール摂取で低血糖を起こす可能性があるとされています。しかし、猫についてはキシリトール中毒の報告が非常に少なく、現時点では明確な中毒量はわかっていません。

そのため、「この量なら安全」と断言できる摂取量は存在せず、少量であっても注意が必要です。

また、キシリトールは商品によって含有量が大きく異なるため、同じ1粒でも摂取量に差があります。

ガム1粒に含まれるキシリトール量の目安

キシリトールガムに含まれるキシリトール量は製品によって異なりますが、一般的には1粒あたり約0.3~1.0g程度とされています。

例えば体重4kgの猫の場合、犬の低血糖リスク量(0.03g/kg)を参考にすると約0.12gに相当します。

そのため、もしガム1粒を丸ごと食べた場合は、犬の危険量を上回るキシリトールを摂取する可能性があります。

ただし、猫では犬と代謝が異なるため、犬と同じ基準で中毒が起こるとは限りません。

猫がキシリトール中毒を起こす食品

私たち飼い主が日常的に食べている食品や、使っている日用品にもキシリトールは含まれています。

キシリトールが含まれる食品

  • キシリトール入りのガム
  • タブレット
  • チョコレート
  • キャンディ
  • クッキー
  • フルーツの缶詰
  • ゼリー
  • 栄養バー

キシリトールが含まれる日用品

  • 歯磨き粉
  • ウェットティッシュ
  • トローチ剤
  • 口腔洗浄剤(マウスウォッシュやデンタルフロスなど)

猫はキシリトールが含まれる食べ物を食べても大丈夫?

キシリトールは、野菜や果物といった身近な食べ物にも微量に含まれています。代表的なものには、いちごやラズベリー、ほうれん草など。

杉浦さん
いちごは、猫も食べられる果物だと思うのですが、キシリトールによる影響は大丈夫なのでしょうか。
猫田
少量であれば食べても問題ありません。

犬がキシリトール中毒を起こす量は、一般的に体重1kgあたり30~100mgとされています。いちご100gあたりに含まれるキシリトールは約44mg程度なため、小型犬であっても少量であれば問題ないといわれています。

ただし、猫の総合栄養食であるキャットフード以外の人間の食べ物を与える際は、「本当に食べても大丈夫な食物か」「猫にとって危険な成分は入っていないか」などを確認し、少量からお試しで与えることが重要です。

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猫がキシリトールを舐めたときの症状

猫がキシリトールを舐めた場合、摂取量によっては中毒症状を起こす可能性があります。

犬では少量でも重度の低血糖を引き起こすことが知られていますが、猫では犬ほど感受性が高くないと考えられています。ただし、安全性が十分に確認されているわけではないため、摂取した場合は注意が必要です。

  • 嘔吐
  • 元気消失
  • 食欲不振
  • ふらつき
  • ぐったりする
  • 震え(振戦)
  • 痙攣(けいれん)
  • 意識障害

大量に摂取した場合には、肝機能障害を起こす可能性も指摘されています。

猫がキシリトールを舐めたときの対処法

猫がキシリトールを舐めた場合は、まず何をどのくらい摂取したのかを確認しましょう。口の中にガムやタブレットのかけらが残っている場合は取り除いても大丈夫ですが、無理に吐かせることは避けてください。

また、嘔吐や元気消失、ふらつきなどの異常が見られる場合は、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。

診療時には、以下の内容を伝えると処置がスムーズに行われます。

何を舐めたか(ガム・タブレット・歯磨き粉など)
どのくらいの量を舐めた、または食べたか
摂取した時間
現在の様子や症状
商品のパッケージや成分表示の内容

猫にキシリトール製品は与えない

猫によるキシリトール製品の中毒症状は報告されていませんが、安全性も確認されていないため、リスク回避のためにも与えないようにしましょう。

テーブルやキッチンなど猫の手の届く場所には置かずに、冷蔵庫や戸棚の中などに保管すると安心です。

キシリトールだけでなく、猫にとって危険な食べ物は意外と種類が多いので、ぜひ以下の記事もあわせてチェックしてみてくださいね。

猫が中毒症状を起こす危険な食べ物一覧。身近にある野菜や果物によるアレルギー症状・対処法を解説

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ABOUTこの記事をかいた人

土橋

プードル、ペキプーなど15年以上動物と暮らし、犬の介護経験もあります。グルメ、旅行が趣味で全国へ取材に行き、地方ならではの魅力や遊びについて各メディアに寄稿した経験もあります。読者の皆様にわかりやすく、親しみやすい文章で執筆することを心がけています。損害保険募集人一般試験などの資格も取得。