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キャットフードの原材料:ポーク(豚)
あまりメジャーではない
ポーク(豚)はキャットフードの原材料として使用されることは少ないです。
肉原料では、ポーク(豚)よりもチキンやターキーなどがよく使用されており、ポークは様々な肉原料の一つとして使用されていたり、ミートミール内に含まれているということが多いです。
ポーク(豚)の栄養成分
栄養成分一覧表
タンパク質 | 14g | |
脂質 | 35g | |
炭水化物 | 0.1g | |
ミネラル | ナトリウム | 47㎎ |
カリウム | 250㎎ | |
マグネシウム | 15㎎ | |
ビタミン | ビタミンA | 10μg |
ビタミンB1 | 0.54㎎ | |
ビタミンB2 | 0.13㎎ | |
ビタミンB3 (ナイアシン) | 4.6㎎ | |
ビタミンB6 | 0.2㎎ | |
ビタミンC | 2㎎ | |
ビタミンD | 0.4μg | |
コレステロール | 70㎎ | |
カロリー | 100g | 386kcal |
ポーク(豚)にはビタミンB群が豊富
ポーク(豚)を使用したキャットフードにはビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群とは下記の8種類の水溶性ビタミンの総称です。
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ナイアシン(ビタミンB3)
- パントテン酸(ビタミンB5)
- ビタミンB6
- ビオチン(ビタミンB7)
- 葉酸(ビタミンB9、ビタミンM)
- ビタミンB12
動物性タンパク質
豚肉は動物性タンパク質が豊富に含まれています。チキンやターキーほど高くはありませんが、ポーク(豚)もタンパク質を14gと豊富に含んでいます。
ポーク(豚)をキャットフードに使用するメリット
疲労回復や代謝を助ける働き
ポーク(豚)をキャットフードに使用することで、ビタミンやミネラルを多く摂取できるので、疲労回復や血行促進、代謝をあげる効果が期待できます。
疲労回復には豚肉といいますが、これはビタミンB群が豊富に含まれているためです。
タンパク質の分解や再合成
体の中で「補酵素」としてタンパク質の分解や再合成、糖質や脂質、タンパク質の代謝など体を正常に機能させるために働きます。
特にタンパク質を多く必要とする猫の場合、タンパク質を体で機能させるためにビタミンB群は大切な役割を果たしています。
コレステロール抑制効果
豚肉にはオレイン酸が多く含まれており、コレステロール抑制効果が期待できます。
カロリーは高いですがその分、コレステロールを下げる効果があるため、意外にも肥満予防への効果も期待されています。
ポーク(豚)をキャットフードに使用するデメリット
本来の食事とは若干違う
豊富な栄養素を持っていますが、猫本来の食生活を与えたいという方にとってはポーク(豚)は少しズレてしまうかもしれません。
猫はウサギやネズミ、鶏など自分で狩ることができる小動物を狩って食べていたので、豚や牛のような大きな動物の肉は本来の食事として考えれば、口にすることは少なかった食材と言えます。
高脂肪・高カロリー
コレステロールを抑える効果はありますが、高脂肪、高カロリーという点は他の動物原料に比べてデメリットになるかもしれません。
さいきんでは完全室内飼いの猫が増えて運動量が減ったことで、猫の肥満が増えてきていると言います。
体重管理のために低脂肪のキャットフードを探している方には、ポーク(豚)のキャットフードはあまりおすすめではありません。
脂溶性ビタミンを補えない
ポーク(豚肉)には水溶性ビタミンのビタミンB群が豊富に含まれていますが、脂溶性ビタミンはチキンなどの他の動物原料の方が多く含まれています。
実はビタミンB群は、他のビタミンに比べて最低量、必要な量が少なく、また加熱や乾燥をしてドライフードになっても割と残ってくれます。
むしろ脂溶性ビタミンのビタミンA、D、Kなどの方がドライフードになった時に大幅に減ってしまうことが多く、また賞味期限に近づくにつれてさらに少なくなっていきます。
そのため同じビタミンでもビタミンB群が多く含まれる豚肉よりも、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D、Kなどを多く含む動物原料の方が栄養バランスをとりやすいかもしれません。
ポーク(豚)を配合しているキャットフード例
- フィーラインシンプレックス ポーク
- ナウフレッシュ ポークパテ
- シシア ドライ アダルト ハム
- モンプチ
キャットフードの原材料ポーク(豚)のまとめ


はい、他の栄養素も豊富で肉原料ということで、穀物メインのキャットフードよりも猫の嗜好性は高くなりやすいです。
しかし栄養バランスのとりやすさや必要性、イメージなどを考えると、他の動物原料の方が猫に必要な栄養素を満たしやすいのかもしれません。