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キャットフードには「タウリン(Taurine)」という成分が加えられていることが多いですよね。
このタウリンはどのような成分で猫にとってどのような働きや役割があるんですか?

タウリンは猫が食事から摂取しなければならない成分
魚介に多く含まれる成分
「タウリン」とは魚介類に多く含まれる成分で、魚介類の中でも特にイカやタコ、貝類、また魚の血合い部分に多く含まれています。
別名アミノエチルスルホン酸と言い、キャットフードではアミノ酸の一つとして表記されることも多いですが、厳密にはアミノ酸には分類されません。
猫の食事には必要不可欠
1986年、タウリンは猫にとって必須栄養素であることがアメリカ科学アカデミーのNRCに収載されました。
猫は、人間や犬のように体内の肝臓でタウリンを合成することができません。
そのため、猫だけはタウリンをキャットフードなど普段から摂取する食事の中からタウリンを摂取する必要があります。
タウリンの働きや効果
目の健康維持
タウリンは猫の目の網膜細胞の発達に欠かせません
心臓の健康維持
タウリンは猫の心筋細胞の機能に必要です
肝臓の健康維持
タウリンは猫の肝臓の解毒機能をサポート
発育や成長の健康維持
タウリンは猫の発育・成長・生殖に欠かせません
タウリン不足による猫に現れる障害
欠乏症拡張型心筋症
猫は体内のタウリンが不足すると、タウリン欠乏性拡張型心筋症を発症します。
この病気の発症により、目の障害、心臓の障害、生殖機能障害、発育障害などを引き起こしてしまいます。
キャットフード(総合栄養食)を与えていればタウリン不足の心配はない
栄養基準にタウリンの基準がある
「猫はタウリンを合成することができない」と言われると、サプリメントなどを使って与えないといけないものと考えてしまうかもしれません。
しかし日本がキャットフードの基準として採用しているAAFCOの栄養基準には、タウリンの最低基準があります。
そのため総合栄養食のキャットフードであれば、タウリンは猫に必要な量が必ず配合されるようになっているのでご安心ください。
キャットフードのタウリンまとめ


そうですね。タウリンの不足が猫に重大な健康被害を与えると知られてからはキャットフードとドッグフードがきちんと分けられて考えられるようになったのではないでしょうか。
猫がドッグフードを食べることがある家庭では、特にタウリン不足には注意した方がいいかもしれませんね。