今までご紹介してきた肉や魚、植物、添加物などには分類されない原材料です。
一見なぜ加えられているんだろう?そもそも何だろう?と疑問が湧くようなものが多いので、ここでまとめて解説していきたいと思います。
キャットフードのその他の原材料
今回はキャットフードのその他の原材料として下記の食材をご紹介します。
ぱっと見では何の目的で配合されているのかわかりにくいものもあるかと思うので、それぞれの原材料について、また配合されている目的についても簡単にお話していきたいと思います。
- セルロース
- ビートパルプ
- プロバイオティクス(乳酸菌、ラクトバチルス・プランタルムなど)
- 寒天
- きなこ
- オリゴ糖
- ビール酵母
- モンモリロナイト
セルロース・ビートパルプ
セルロースは、植物繊維の主成分をなす炭水化物で様々な食べ物に含まれる物質です。セルロースは猫の体内で分解されずに腸まで届くため、食物繊維としての役割を果たします。
代表的な原材料だけで必要な不溶性食物繊維を補えない時に、セルロースが使用されます。
ビートパルプは、甜菜という野菜から砂糖を抽出した残りからつくられた原材料です。
セルロースと同様、食物繊維量を増やす目的で使用されますが、ビートパルプとセルロースの違いとして大きいのは、ビートパルプは水溶性食物繊維も多く含むという点です。
そのためバランスよく食物繊維を摂取するという意味でビートパルプは非常に有効な原材料となっています。
プロバイオティクス
プロバイオティクスとは、体内の環境を整え良い影響を与えるとされる微生物(菌類)やそれらを含む食品を指しています。
プロバイオティクスには、乳酸菌(ラクトバチルス・プランタラム、ビフィズス菌、ブルガリア菌・カルピス菌)、納豆菌などがあります。
腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整える効果が期待されるため、便秘の解消や大腸がんの予防、免疫力の向上にも効果が効果があるとされています。
ペットフードの規定や基準があるわけではありませんが猫の健康を考え、このような菌類を配合するメーカーも少なくありません。
寒天
総合栄養食ではあまり見られませんが、一般食や間食、副食ではたまに寒天が配合されていることがあります。
寒天は食品でも知られる通り、食物繊維が多く、脂質などがほとんど含まれないためヘルシー食材であり便通改善にも効果的です。
ただしミネラルが豊富なので、猫にとってミネラルが過剰にならないよう配合量や給与量には注意は必要です。
きなこ
きなこには食物繊維が豊富に含まれており便通改善にも効果的です。しかし大豆が原料となっているきなこはアレルギーのリスクは考慮しなくてはなりません。
オリゴ糖
オリゴ糖とは一言でいえば糖質です。ただしオリゴ糖は体の中で分解されにくい性質をもっているため、食物繊維として働きます。
そのためオリゴ糖もまた便通改善や善玉菌を増やし、腸内環境を整える原材料として利用されています。
ビール酵母
ビール酵母とは、ビールを造る時に使われる発酵菌類で「イースト菌」とも呼ばれます。
名前はビールとありますがアルコールが含まれているわけではありません。ビール酵母には胃腸を活発にする働きがあったり肝臓や腎臓の負担を軽くする作用もあることから、猫にとっては嬉しい原材料になります。
モンモリロナイト
モンモリロナイトとは岩石から得られる粘土鉱石の一種です。
モンモリロナイトは鉱物の一種ですが純度が高く、猫の体内にが入ったとしても問題はありません。
むしろモンモリロナイトは体内の毒素や老廃物を吸着し排出する働きがあり、猫の体にとってもメリットの多い物質として加えられます。
キャットフードのその他の原材料まとめ
そうですね。実際、キャットフードには必要な原材料や栄養基準があるので、どうしても似てきてしまうところはあると思います。
そのためこういったところで違いを見せるメーカーも多いですね。