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食品の場合、厳しい基準を設ける国産(メイドインジャパン)は評判がいいですが、キャットフードだと国産と海外産の考え方がちょっと話が変わってくるんですよね。
味や栄養バランスについてはメーカーで変わってきますので、ここでは猫の食事としての安全性を中心として原産国を勉強していきたいと思います。
生産国で選ぶキャットフードの選び方
キャットフードの原産国
キャットフードにも原産国があり、国産と海外産のものがあります。原産国はそのキャットフードが製造された工場がある国になります。
そのためメーカーや本社、また使用している原材料が他の国であっても、製造された国が原産国として表示されます。
原産国で選ぶならEU産がおすすめ!
キャットフードを原産国重視で選ぶなら、ヨーロッパ産キャットフードがおすすめです。
原産国だけで品質や良し悪しは判断できません。ですがあえておすすめではない原産国を挙げるとするならば、中国産、韓国産、日本産などアジアを中心とした原産国のキャットフードが挙げられます。
ではなぜ国産キャットフードはおすすめではないのかを解説していきます。
国産キャットフードの安全性
国産フードはヨーロッパ産に及ばない
食品については日本の方が諸外国よりも安全性は高いと人気ですが、ペットフードの基準においてはペット先進国であるヨーロッパなどに比べると追いつかないものがあります。
そのためペットフードは国産キャットフードよりもヨーロッパ産キャットフードの方が人気が高いです。
国産フードの法律や基準がゆるい
国産フードの安全性について言われる理由の一つに、日本のペットフードのガイドラインを定めているペットフード公正取引協議会の公正競争規約があります。
ペットフード公正取引協議会が定めた公正競争規約は、アメリカのAAFCO(アメリカ飼料検査官協会)の栄養基準に従っています。
これは日本の法律に則った独自のものではなく、自国の法律だけではペットフードの栄養バランスや安全性を守るには不十分であるということを表していると言えます。
またこのアメリカの基準に則った規約もあくまでガイドラインであり、法律のように違反した場合の罰則はなく義務にすることはできません。
そのため国産キャットフードの最低基準ラインは他国に比べてゆるいと言われています。
国産キャットフードは食いつきを重視
また国産キャットフードは、猫の健康よりも飼い主さんの購入意欲を刺激するようなレシピのキャットフードが多い印象です。
たとえば、飼い主さんの目からもわかる食いつき、毛玉ケア、ニオイ改善、綺麗で均等な粒、パッケージの印象、価格などを重視する人が多いため、キャットフードでも成分バランスや原材料の質や原産国よりも、前述のようなわかりやすい部分を推すメーカーが多いです。
海外産(ヨーロッパ産)キャットフードの安全性
法律や基準が厳しく、国民の動物愛護意識が高い
対して海外産のキャットフードは、国が設けている動物愛護やペットフードに関する法律が厳しく、国民全体の動物への家族・パートナー意識が高いため、日本よりもペットフードを食品に近いイメージで考える傾向にあります。
特にイギリスやドイツのようヨーロッパの国々は、安全性や原材料などにこだわった安全性の高さを売りにするものが多いです。
農薬や添加物の有無などのチェックもある
さらに付け加えるとヨーロッパはその国独自で定められている厳しい基準もあります。
そのため添加物だけではなく、キャットフードに使われている原材料が育てられている土地、使用された農薬などもチェックはかなり難しくあります。
国産キャットフードのメリット、デメリット
食品の安全性で考えると日本の場合はかなり厳しい基準が設けられていますが、ペットフードに関しては人間の食の安全は当てはまりません。
国民性から倫理観として守られているところが多分にあり、法律でしっかりと守られているというところまではいっていないというのが現状です。
価格の安さ
遠くヨーロッパから輸入するためには輸入費用や管理費用など多くの資金が必要です。しかし日本の場合はそのほとんどが国内かアジアで作られています。人件費の安いアジアで製造したものを日本で販売するので、コストは非常に抑えられ、価格も低く抑えることにつながっています。
トラブル対応の良さ
国産を選ぶメリットとして、トラブルがあった際の対応が早いことがあげられます。問題が起これば苦情受付のレベルの高い日本で、日本語でも対応してもらえますし、すぐに回収という方法がとられますので安心できるでしょう。また輸送の間の品質管理も気にしないで済みますし、保管に関しても同様に考えられます。
日本の猫に合わせた栄養バランスや味
大きなメリットのひとつですが、日本の猫の飼育状況に合わせた栄養バランスになっている商品も多くあります。海外では外を自由に歩く回ったり、広い家で飼育されている猫も多いですが、日本の場合、特に都会ではそうも行きません。
そうした世界的にも特殊な飼育事情を反映したキャットフードの製造にも長けています。
日本の四季に合わせた保存力
キャットフード自体はドライフードならどれも水分が10%以下となっていて、カビにくく、保存の効くように製造されていますが、一番の違いはパッケージです。海外産のキャットフードに比べて日本のキャットフードのパッケージは品質がよく、湿気対策もしっかり考えられたパッケージが多いです。
日本で企画された海外製造の商品の場合は、袋も日本用に企画されて湿気対策にしっかり密閉できるパッケージもあります。
日本産だからといって原材料が国産とは限らない
デメリットのひとつですが、製造国が日本であっても、原材料の全てが国産である可能性は低いです。輸入国がどこであるか、特に中国産の原料を使っていないかは確認しておくといいと思います。
外国産のメリット・デメリット
国産に比べて食品の安心度がやや劣るイメージがある海外産のキャットフードですが、例えばアメリカでは日本国内よりも成分表示が厳しく定められているので、安全なものが見つかりやすくなっています。ヨーロッパでは工場での生産規格も厳しく定められているところが多いため、安心・安全なキャットフードが多く存在しています。
非常に高規格で作られているものが多い
厳格な製造規格に沿って作られているキャットフードが多い点が魅力です。特にペットに対する考え方が進んでいるヨーロッパでは、ペットフードに関する考え方も進んでいて、ペットフードの製造工程、表示義務、表示方法など厳しい取り決めがあります。
これらは日本ではまだまだ追いついていないところで、ヨーロッパやアメリカが進んでいる点のひとつです。
キャットフードのレシピが豊富
グレインフリーを始め、オーガニックフード、ナチュラルフードやプレミアムフードといった考えはヨーロッパやアメリカから発信されることが多く、非常に豊富なレシピがあります。また、日本のように原材料が固定されていないので、カンガルーの肉やうさぎ肉、鹿肉など日本では余り食べられない肉のキャットフードも多く販売されています。
輸出入、管理のコスト
海外産のキャットフードは、製造国から日本への輸出が必要ですし、それによる管理も重要です。また国産のように必要分だけ作れるものではないことから、定期的に輸入し、保存しておく必要もあります。これらのコストが価格に反映され、高価になりがちです。
中国産原料の使用
中国産の原材料を使用している工場もまだまだ多いのが現状です。もちろん各社でしっかりと管理した上での使用ですが、安定した原材料の確保のためには中国産原材料が必要な工場もあり、各原材料の製造国まではわからない場合が多い点も注意が必要です。
最近は中国産原材料不使用(チャイナフリー)とかかれたキャットフードもあるので注視してみるといいかもしれません。
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